2018.8.3

 

八代海

 

[1] 8月2日の調査結果
(1)
赤潮生物の出現状況
  全調査点において,有害種による着色は確認されませんでした。シャットネラ属が,濃縮検鏡により4ヶ所で最高0.014細胞/mL確認されまし た。コクロディニウム ポリクリコイデスが通常検鏡により2ヶ所で最高8細胞/mL,濃縮検鏡により3ヶ所で最高0.142細胞/mL確認されました。珪藻類は,1カ所を除いて少ない状況でした。

(2) 海 況

表層水温は八代海全域で25.528.1℃で過去3年同時期よりやや低め,塩分は26.2 32.4でやや高め,透明度は1.59.5mで同時期並みとなっています。

表層水温:平均 26.6℃ (28.3℃)

表層塩分:平均 30.2 (29.0)

透明度 :平均 5.8 (5.8m)

※( )は過去3年同時期調査における平均値

[2] 今後の赤潮発生の予想

有害種であるシャットネ ラ アンティーカ及びコクロディニウム ポリクリコイデスが確認されました。 熊本県が有明海及び八代海にシャットネラ警報を発令しており,2日の同県の調査では戸馳島付近で通常検鏡により本種が確認され ています。

現在,競合種である珪藻類は1ヶ所を除いて少ない状況であること,今後,晴天が続く予報であることから, 状況によっては有害種が増殖する可能性があり,注意が必要です。 各漁協・養殖業者におかれましては,定期的な検鏡等を継続し,十分な監視をお願いします。
(次回調査は8月上旬を予定)

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