2023.11.9
鹿児島湾
鹿児島湾 赤潮情報No.6
[1]11月9日の調査結果
(1) 赤潮生物の出現状況
通常検鏡(調査定点@)でシャットネラ マリーナが1細胞/mL,濃縮
検鏡(調査定点B,J)で同種が0.011細胞/mL確認されました。
また,珪藻類は定点C,D,Gで多く,定点@,E,F,Jでやや多
く,他の定点はやや少ない〜少ない状況でした。
(2) 海況
平年値と比べ表層水温は平年よりやや高めで,湾奥部で22.5〜23.1
℃,湾央部で22.8〜23.2℃,塩分は平年並みで32.3〜33.6,透明度
はやや低めで6.0〜9.0mとなっています。
水温:平均22.9℃ 湾奥部22.9℃
湾央部22.9℃
塩分:平均32.8 湾奥部32.8 湾央部33.1
透明度:平均7.5m 湾奥部7.3m 湾央部8.1m
(平年値は平成元年〜令和4年の11月の平均値)
[2] 今後の赤潮発生の予想
鹿児島湾では昨年度も秋季にシャットネラ マリーナの増殖が確認
されたことから,しばらくは同種の増殖に注意が必要です。
なお,各漁協・養殖業者におかれましては,今後も有害赤潮プラン
クトンの早期発見のため,定期的な検鏡を継続するなど,監視をお
願いします。
※シャットネラ マリーナの特徴
?・適水温23〜26℃,適塩分30以下
?・魚毒性が強く,致死細胞密度はブリ及びカンパチで,約2,000細胞/mL
(次回調査は12月中旬を予定)