成29年7月6日発行(6月29日〜7月5日)
第2711報【旧暦:閏5月6日〜閏5月12日/月齢5.0〜11.0/潮汐:中潮〜中潮】

※海 況
黒潮北縁域
黒潮北縁域は,7月4日現在,平瀬の北8.6マイル付近にある。

○黒潮流軸(種子島東)
種子島東の黒潮流軸は,7月4日現在,92マイル付近にあり,離岸している。

○定期船等による表面水温 
 各海域の表面水温は,先週と比較して,全ての海域で0.4〜3.5℃昇温した。
 平年比較では,屋久島御崎で“著しく高め”,黒潮流域,鹿児島,中之島で“かなり高め”,笠利崎,与論で“平年並”,その他の海域で“やや高め”となった。

※漁 況
○まき網 
 阿久根港入港船は,中型船24統が長島,繩瀬,甑西,甑東でカタクチイワシ,サバ類仔,マイワシ小主体に11.8トン/統・日の漁。
枕崎港入港船は,大型船5統が屋久島南,甑下でゴマサバ豆主体に58.2トン/統・日の漁。中型船17統が馬毛島,内之浦沖,甑下でゴマサバ豆,ウルメイワシ,ゴマサバ中主体に20.6トン/統・日の漁。内之浦港,山川港は入港船なし。

○棒受網
 阿久根港入港船は,79統が阿久根沖,長島でカタクチイワシ,ウルメイワシ,マイワシ小主体に1.2トン/統・日の漁。内之浦港入港船は,2統が内之浦沖でウルメイワシ主体に2.1トン/統・日の漁。

○定置網
 甑島海域では,1日のみマアジ(50〜100g)が910kgの入網。西薩南部海域では,マルソウダ(500g)が1日のみ5トン,マルアジ(300g)が100〜200kg/日,トビウオ(200g)が100〜150kg/日の入網。鹿児島湾口部薩摩半島側では,マダイ(400〜900g)が300〜450kg/日,マアジ豆が200〜300kg/日,イサキ(400〜500g)が150〜250kg/日の入網。鹿児島湾口部大隅半島側では,週計でマルソウダ(300〜400g)が250kgの入網。大隅半島東部海域では,週計で40統がカタクチイワシ,カマス,ウルメイワシ主体に30トンの入網。志布志湾南部海域では,週計でカタクチイワシ,ウルメイワシ,マアジ主体に6.2トンの入網。

○キビナゴ刺網 
 甑島海域では,1〜9箱/隻・日の漁。西薩南部海域では,多い日で20箱の漁。鹿児島湾口部大隅半島側では,10箱/隻・日の漁。
 
○トビウオロープ曳網
 屋久島海域では,中トビを5〜92箱/統・日,青トビを5〜31箱/統・日,セミトビを43〜452箱/統・日の漁。

○バッチ網
 西薩海域では,1日のみ生で4トン/統の漁があった。

○その他
 甑島海域では,一本釣りでマダイ(0.8〜3kg)を10〜62kg/隻・日の漁。西薩海域では,ごち網でチダイ(200〜300g)を20〜50kg/隻・日の漁。一本釣りでイサキ(300〜500g)を5〜30kg/隻・日の漁。西薩南部海域では,ごち網でマダイ(1〜2kg)を18〜114kg/隻・日。刺網でシロギス(40〜70g)を8〜15kg/隻・日の漁。大隅半島南部海域では,一本釣りでゴマサバ(500〜800g)が30kg/隻・日の漁。志布志湾海域では,底曳網でハモ(0.6〜2kg)を25kg/隻・日の漁。種子島海域では,一本釣りでハガツオ(0.9〜1kg)を100kg/隻・日の漁。奄美南部海域では,一本釣りの2日操業でキハダ(30〜40kg)を1.6トン/隻,タチウオ(2〜2.5kg)を50〜200kg/隻の漁。