調査期間:平成23年4月4日〜10日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成23年4月12日発行
調査海域:南薩・西薩・屋久島・種子島・大隅
【海 況】・・・“平年並み”から“かなり低め”
・黒潮北縁域は4月1日には平瀬の北7マイル付近にあったが,4月10日現在,平瀬の北10マイルにある。
・定期船観測による4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で21.6℃(著しく低め),薩南海域で19.0℃(やや低め),西薩海域で18.3℃(平年並み)であった。
 ※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
(1) 流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い
・流れ藻の視認個数は31.7個/10マイルで,昨年同期(11.6個/10マイル)より多い。また,平年同期(24.4個/10マイル)より多い。
・採取した流れ藻重量は1.2〜9.7kg(平均4.4kg)で,昨年同期1.0〜8.4kg(平均 3.9kg)より大型の藻である。
(2) モジャコの付着状況・・・昨年同期・平年同期より少ない
・流れ藻1kg当たりの付着尾数は3.1尾で,昨年同期(28.2尾)より少ない。また,平年同期(12.4尾)より少ない。
モジャコ以外の雑魚はマアジ,メダイ,カンパチ等であったが,種・数ともに少なかった。
(3) モジャコの大きさ・・・昨年同期より大型・平年同期より小型
・採捕したモジャコの全長は平均49.4mmで,昨年同期(47.2mm)より大型である。また,平年同期(53.3mm)より小型である。