調査期間:平成244613日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成24419日発行
調査海域:南薩・西薩・屋久島・種子島・大隅
【海 況】・・・“かなり低め”から“やや高め”

  ・ 黒潮北縁域は,46日には中之島の北7マイル付近にあり,離岸傾向であったが,その後徐々に北上し,414日現在,屋久島御崎の南7マイル付近にある。

    定期船による観測4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.8℃(やや高め),薩南海域で20.0℃(平年並み),西薩海域で16.5℃(かなり低め)であった。

 ※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
 (1)
 流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い

  ・ 流れ藻の視認個数は86.2/10マイルで,昨年同期(31.7/10マイル)より多い。また,平年同期(27.1/10マイル)より多い。

  ・ 採取した流れ藻重量は0.811.4kg(平均4.3kg)で,昨年同期1.29.7kg(平均  4.4kg)と同程度の藻である。

 (2) モジャコの付着状況・・・昨年同期より多い,平年同期より少ない

  ・ 流れ藻1kg当たりの付着尾数は4.0尾で,昨年同期(3.1)より多い。また,平年同期(12.1)より少ない。

  ・ モジャコ以外の雑魚ではマアジ,メジナ等が見られたが,全般に例年より少なかった。

 (3) モジャコの大きさ・・・昨年同期・平年同期より小型

  ・ 採捕したモジャコの全長は平均44.6mmで,昨年同期(49.4mm)より小型である。また,平年同期(53.9mm)より小型である。

 ※2 平年とは平成14年から平成23年までの4月の平均値。