調査期間:平成254110日鹿児島県水産技術開発センター
調査船 :おおすみ 67t 平成25415日発行
調査海域:南薩・屋久島・種子島・大隅
【海 況】・・・“平年並み”から“やや高め”

  ・ 黒潮北縁域は,41日には中之島の北6.9マイル付近にあり,接岸傾向であった。その後さらに南下し,48日現在,中之島の南6.4マイルにあった。

    定期船による観測4月上旬の各海域の平均水温は,黒潮流域で23.9℃(やや高め),薩南海域で20.6℃(平年並み),西薩海域で18.3℃(平年並み)であった。
 ※1 平年値は,昭和56年から平成22年までの平均値。
【調査結果】
 (1)
 流れ藻の分布・・・昨年同期・平年同期より多い

  ・ 流れ藻の視認個数は95.0/10マイルで,昨年同期(86.2/10マイル)より多かった。また,平年同期(26.5/10マイル)より多かった。

  ・ 採取した流れ藻重量は1.916.8kg(平均6.4kg)で,昨年同期0.811.4kg(平均4.3kg)より大型の藻であった。

 (2) モジャコの付着状況・・・昨年同期・平年同期より少ない

  ・ 流れ藻1kg当たりの付着尾数は2.5尾で,昨年同期(4.0)より少なかった。また,平年同期(12.3)より少なかった。

  ・ モジャコ以外の雑魚ではマアジ等が見られたが,全般に例年より少なかった。

 (3) モジャコの大きさ・・・昨年同期・平年同期より大型

  ・採捕したモジャコの全長は平均62.3mmで,昨年同期(44.6mm)より大型であった。また,平年同期(51.0mm)より大型であった。

  ※2 平年とは平成15年から平成24年までの4月の平均値。