（第１９２２報）

　　 平成１３年度　第２３報

　 （平成13年9月6日〜9月12日）【旧暦:7/19〜7/25，月齢:18.0〜24.0，潮汐:中潮〜長潮】

　

※　海　況

　定期客船観測（9/11〜12）による表面水温　　　　　

　　　　　　（甑航路は9/13現在）

黒潮北縁域の変動

　９月５日に屋久島御崎の南5.5マイル付近にあった黒潮北縁域は，その後北上し，９月１１日現在，佐多岬の南14.9マイル付近にある。

　定期客船観測による各海域の表面水温は，

９月１１日現在，黒潮流域・奄美海域を除いて前週より昇温した。平年との比較では“やや高め”〜“著しく高め”と，全般に高め傾向となっている。

　甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は，９月１３日現在，前週より昇温し，平年との比較では“やや高め”となっている。

　

※　漁　況

漁場図

集計表

〇まき網

　阿久根港入港船は，大型船延べ６統が野間池沖・甑東でマルアジ中小・サバ小・マアジ仔他を，平均で7.0トン／統の漁。中型船延べ１６統が長島〜串木野沖でマアジ仔・マルアジ小・サバ小他を，平均で6.3トン／統の漁。

　枕崎港入港船は，大型船１統が野間池沖でマルアジ主体に20.7トンの漁。中型船延べ４統が佐多沖でウルメイワシ主体に，平均で18.7トン／統の漁。

　山川港は入港なし。

　内之浦港入港船は，中型船１統がサバ中・ウルメイワシ主体に2.8トンの漁。

　

〇定置網

　西薩南部海域では，多い日でカマスサワラ（7〜10kg）が10尾／統，キハダ（8kg前後）が６尾／統，マルアジ（300g）が1.5トン／統の入網。

　鹿児島湾口部の薩摩半島側では，多い日でカンパチ（3kg前後）が150尾／統，カマスサワラ（10kg前後）が5〜6尾／統，カタクチイワシが150箱／統と低調。

　志布志湾南部では，１統の週計でマルソウダ5.5トン，マアジ1.1トン，マルアジ0.6トン，タチウオ0.5トン，その他1.7トンの入網。

　大隅半島東岸では，延べ38統でソウダガツオ他が，週計で56.5トンの入網。

　

〇その他の漁業

・棒受網

　北薩海域では，週計延べ27隻がキビナゴ・ウルメイワシ他を13.1トンの漁。

　大隅海域では，週計1隻がウルメイワシ・サバ小主体に1.1トンの漁。

・キビナゴ刺網

　北薩海域では，週計延べ50隻で2.5トンの漁。

　熊毛海域では，連日漁獲制限一杯の20〜30箱／隻と好調。

・イセエビ刺網

　西薩海域では，150〜200gサイズを5〜20kg／隻・日と平年並みかやや少なめ。

　熊毛海域では，100〜500gサイズを多い船で連日10kg前後と好調。40隻前後の操業で全体で200〜300kg／日の漁が続いている。

・一本釣他

　佐多岬周辺では，例年より約一月遅れでトビウオたもすくい漁が始まり，多い船で600尾と平年並みの漁。

　熊毛海域では，一本釣りで連日カンパチ（2〜3kg）を30〜40尾／隻と好調。

　奄美海域は台風16号の影響で出漁船少なく，一本釣りで延べ３隻がメバチ（4〜5kg）・カツオ（4〜5kg）を6.6トンの漁。旗流しで１隻がキハダ（15〜30kg）を0.5トンの漁。

　

〇バショウカジキ情報

　定置網では西薩南部・鹿児島湾口部・大隅東部で15〜30kgが１〜２尾／統・日と低調。

　流し刺網では野間岬周辺・鹿児島湾口部で，多い船で同サイズを５〜６尾／日と低調。

　甑海域では魚群が見当たらない。