(第2034報)
  平成15年度 第35報
 (平成15年11月27日〜12月3日)【旧暦:11/3〜11/10,月齢:3.2〜9.2,潮汐:中潮〜長潮】
 今週の特徴



 
海況:黒潮北縁はその後やや南下したものの佐多岬の南11.9マイル付近にあり,引き続き接岸している。表面水温は,先週と比較して全海域で降温したが平年との比較では高めとなっている。
漁況:台風等の影響で全般的に低調。
 
※ 海 況
定期客船観測(12/2〜12/3)による表面水温     
  実測値 前週比較 平年比較  評 価
谷山沖 21.30 -0.40  +1.52 かなり高め
竹島沖 23.80 -0.70 +1.36 かなり高め
屋久島 24.20 -0.60   −  −
黒 潮 24.60 -0.60 +0.51 やや高め
与路島 24.10 -0.40 +0.48 やや高め
甑海峡 22.30 -1.00 +1.99 かなり高め
  





 
      (甑航路は12/3現在)
黒潮北縁域の変動
 11月26日に佐多岬の南9マイル付近にあった黒潮北縁域はその後やや南下したものの,12月3日現在,佐多岬の南12マイル付近にあり引き続き接岸している。
 定期客船観測による各海域の表面水温は,
12月3日現在,全海域で降温したが平年との比較では“やや高め”,若しくは“かなり高め”となっている。
 甑航路フェリー観測による甑海峡中央部の表面水温は,12月3日現在,前週より降温したが平年との比較では“かなり高め”となっている。
※ 漁 況
漁場図
集計表
〇まき網
 阿久根港入港船は,大型船3統が天草,甑沖でサバ類中主体に3.3トン/統・日,中型船6統が阿久根,甑東でマルアジ中主体に3.5ン/統・日と低調。
 枕崎港入港船は,大型船が1統が宇治沖でオアカムロ主体に18.6トン,中型船11統が野間岬,島間沖でゴマサバ,ムロアジ主体に
15.9トン/統・日の漁。
内之浦港及び山川港の入港船は無し。
〇定置網
 甑島でメジナ(800g),イサキ(800g)が各30kg/統・日,ウマズラハギ(1kg)が80kg/統・日と低調。
 西薩南部海域では,1統1日のみでマアジ(250g),マルアジ(250g),サワラ(1kg)が各1トンと低調。
 鹿児島湾口部薩摩半島側では,ハガツオ(1kg)が15尾/統・日と低調。
大隅半島側では,2統の週計でマルソウダ(500g)が
100kg,ヤマトカマス(100g)が50kg,カンパチ(1kg)が50kgなどと低調。
 志布志湾南部では,1統の週計でマアジ・サワラ主体に15.0トンとまずまずの漁。
 大隅半島東岸では,延べ46統でカマス・マアジ中,カタクチイワシ他が,週計で31.8トンの入
漁。
〇その他の漁業
・キビナゴ刺網
 北薩海域では,週計で延べ73隻が12.0トンと低調。熊毛海域も同様に低調。
・バッチ網
 西薩では引き続き漁が見られない。志布志湾では,カエリを主体で週計で製品で900kg/統と低調。
・ブリ飼付け
 甑島海域では漁が無かった。南薩海域及び鹿児島湾口部でも低調な漁模様。
・トビウオロープ曳網
 熊毛海域では,大トビウオが180尾/隻・日,中トビウオが780尾/隻・日と低調。
・一本釣他
 西薩海域では,刺網,吾智網でチダイ
(150〜600g)をそれぞれ50kg/隻・日,150kg/隻・日,延縄でキダイ(100〜600g)を20kg/隻・日とまずまずの漁。
 志布志湾では底曳きでクルマエビ(12cm)を15kg/隻・日とまずまずの漁。
  奄美海域では,竿釣り船,延縄船各1隻の週計でカツオ(1kg)を0.5トン,キハダ(1kg〜30kg)を2.5トン,ビンナガ(10〜25kg)を
1.0トンと低調。